2010年11月28日日曜日

管制・情報懇談会終了

社団法人日本航空機操縦士協会西日本支部・八尾空港協議会共催の第23回近畿地区管制・情報懇談会が、11月26日、八尾空港総合ビルで開催され、58名の方にご参加いただきました。

講師のみなさまには大変お世話になりましてありがとうございました。

※講義のダイジェストはこちらをご覧ください。

2010年11月26日金曜日

神戸市との意見交換会報告

8月23日に神戸空港で発生した胴体着陸事故に関連し、神戸市長が9月3日に操縦士協会に発行した文書の説明を受け、意見交換を行いました。

日時:2010年9月21日
場所:八尾空港事務所会議室
参加者:神戸市みなと総局 空港事業室・神戸空港管理事務所、JAPA西日本支部委員

神戸市:本日の目的は、8月23日に発生した神戸空港における胴体着陸事故に対して、9月3日に神戸市長名で日本操縦士協会宛に発行した「神戸空港における航空機の運航の安全確保について」(神み空第60号)についての説明と、今後神戸空港における安全確保のための意見を聴取したい。

JAPA:胴体着陸事故については過去もしばしば繰り返されてきた事故である。事故を防ぐためにはパイロットの努力だけでは解決できない。管制からの確認等の相互協力が必要である。今回も滑走路が閉鎖されたが、最近は以前に比べ事故後の処理に手続き等時間がかかり閉鎖時間が長くなりエアライン等に影響を及ぼすことが多くなって問題が大きくなりやすい傾向がある。ただし、空港ごとで対処時間にはかなり差があるので対処のための体制作り・教育の実施が重要だと考える。今回は事故処理に伴う滑走路の閉鎖はどのくらいかかったのか。

神戸市:2時間くらい。

JAPA:それは、かなり早い方だと思う。

神戸市:今回のような事故を未然に防ぐためには、どうしたら良いと考えるか。

JAPA:JAPAでは「小型機航空安全セミナー」を定期的に開催し、会員に対し安全運航に関する情報提供及び注意喚起を行っている。

神戸市:JAPA西日本支部ではどのくらいの会員数がいるのか。またJAPAに所属していないパイロットはどのくらいいるのか。

JAPA:現在JAPA西日本支部は300名弱の会員が所属している。ただし所属していないパイロットもその倍ほどいる。JAPAの活動だけではパイロット全員に安全情報の提供・注意喚起を行っていくには限界がある。空港事務所に注意喚起を促す掲示をして全てのパイロットの目に留まるような施策を実施することも重要だと考える。

神戸市:なかなか掲示物を見てもらえない現実もある。

JAPA:印刷物を配布する手段もある。神戸空港では、今後小型機の運航を制限する可能性はあるのか。

神戸市:今のところ制限するという話はない。ただし、今後も事故が特に人命に関わるような事故があれば、空港利用者からそのような声が上がる可能性も無くはないので、事故の防止を周知徹底させて欲しい。

JAPA:先ほども言ったようにパイロット側からだけで事故を防止することは困難である。管制の協力(音声で脚を出したかどうかの注意喚起を行う共に、双眼鏡で進入してくる機体を視認し、脚が出ているかどうかを確認する)が必要。脚の出し忘れについては、航空機本体のハード的な不備に起因する場合もあるが、最終的には教育により習熟していくしか方法がない。教育をしていくにもJAPAのような団体に所属していない方々にそれを伝えることは難しい。やはり管理事務所のような全てのパイロットが利用するところの協力が必要である。

神戸市:安全第一の観点から出来ることは全て行っていきたい。本日ここで出た意見は管制塔関係機関にも伝える。

JAPA:ヒューマンエラーによる事故の原因としては、知識不足・経験不足・技量不足がある。
小型機の運航を制限することは広い目で見ると、かえってパイロットの操縦経験不足から安全性を損なう可能性があるので旨いやり方ではないと考える。出来ることならタッチアンドゴーについても条件を緩和して訓練を出来るようにしてもらうとより安全に寄与できると考える。

神戸市:本日は貴重な意見ありがとうございました。今後も神戸空港の安全運航に対してご協力お願いします。

2010年11月1日月曜日

航空安全講習会支援


本日、大阪市中央区・ドーンセンターで開催された航空安全講習会に支部委員2名を派遣し、支援を行いました。

約20名の自家用・事業用操縦士の方が講習会に参加されました。
今回の講習会では、ラインで行われているLOFTという訓練を、小型機用にアレンジした物も実施されました。
グループで与えられた条件を元に、課題達成に向け討議を行ったり、討議結果を全体に発表したりしました。
ある参加者の方から「これまでにない形の講習会で楽しかった。知識のリフレッシュも行えた。これからも安全運航を続けたい」というご意見をいただきました。

2010年10月19日火曜日

沖縄本島周辺空域における安全運航の確保について

那覇空港事務所先任管制官より次のお願いが出されました。

[要旨]
3月31日に那覇ターミナル管制所が運用開始され、那覇進入管制区・那覇特別管制区、久米島情報圏、粟国情報圏が設定、那覇管制圏が改正された。
ところが、空域やルール等の理解が不十分なまま飛行し、無許可で特別管制区や管制圏に進入してしまう事例が発生している。
沖縄本島周辺では、民間・軍用・IFR・VFR問わず多種多様な航空機が飛行しており、安全運航のためには空域特性の正確な知識が求められている。
紹介する事例等を参考にし、空域等の理解を深め、安全運航に努めるようお願いする。

原文

2010年10月2日土曜日

回転翼航空機の安全運航の確保について

国土交通省から次の通知が出されました。

[要旨]
回転翼航空機の事故が連続して発生した。
法令及び規程等の遵守、適切な飛行計画の作成及び運航管理、整備点検の確実な実施等、安全運航の確保に万全を期すこと。

原文

2010年9月10日金曜日

小型航空機の胴体着陸事故の絶滅を

JAPA西日本支部長の若谷哲也です。
小型航空機による胴体着陸事故が後を絶たないことを残念に思います。

私が20歳の頃の話しです。
私がお世話になっていた会社が、ビーチクラフト式E33型という引き込み脚の飛行機を導入することになりました。
その会社で引き込み脚の飛行機に乗ったことのあるパイロットは数名しかいませんでした。
私は社内のパイロットにビーチクラフト式E33型の引き込み脚に関する教育が必要だと考えました。
そこで各種の文献を参考に文章を作り、社内のパイロットに配布することにしました。

今回はその文章の一部をご紹介してみたいと思います。

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��着陸時における脚の引き込み胴体着陸による事故>

着陸時の脚に関わる事故を大きく分けると、次の2つになる

��、60% 着陸滑走中に、フラップを上げるつもりで、ギアを上げた

通常、脚には、セーフティースイッチという装置が装着されており、地上において不意に脚が引き込む事を防止している。
しかし、着陸滑走中、翼にはまだ揚力が残っているため、セーフティースイッチは着陸しているにもかかわらず、飛行中であると判断することがある。
この時に、フラップを上げるつもりで脚上げ操作をすれば、脚は引き込みを開始する。
フラップレバーとギアレバーは、形状も違い、手触りでも識別することが可能であるにもかかわらずこのような事故が起こる原因は、慣れにより、無意識操作になってしまうためである。

��事故対策>
フラップ上げ操作は、タクシーウェイに入ってから、落ち着いて行う!
��チェックリストでは、エンジン停止手順の中にフラップ上げ操作が含まれており、誤作動防止への配慮がうかがわれる)

��、40% 脚下げ操作を全く忘れて、胴体着陸

事故報告書を読むと、次の様な状態で胴体着陸事故が発生しやすい事が分かった。
 1、着陸進入に集中できない状態
   例えば、隣に座っている人とのお喋り、インサイト出来ていないトラフイックがいる。etc...
 2、チェックリストを使用せず、暗記に頼りランディングチェックを行う

胴着した機長の話しによると、脚が降りていないのに気が付くのは、プロペラが地面を叩いた瞬間だそうだ。
タワーからの警告があったにも関わらず、通報内容が聞き取れず胴着した機長もいた。
タワー等からの通報内容には耳をすまし、内容が聞き取れない場合は、GO AROUNDしてでも、通報内容を確認するぐらいの配慮が必要であろう。

��事故対策>
チェックリストの使用!
不安があれば、GO AROUND!
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この文章はビーチクラフト式E33型を前提に書いたものです。
しかし他の型式でも、その型式の脚のシステム・安全装置・警報装置等を考慮してアレンジすれば、適用できる部分もあるのではないかと思います。

小型航空機の胴体着陸事故を絶滅させましょう。

2010年9月3日金曜日

2010年7月13日火曜日

ASI-NET FEED BACK No.2010-002

小型機航空安全情報ネットワーク(ASI-NET)の刊行物FEED BACK No.2010-002が発行されました。内容は・・・

・えっ?私が行方不明???そんな馬鹿な!!
・夜間飛行で他機と「やや接近」
・無線故障による着陸
・着陸滑走路の報告に関する言い間違い
・離陸重量の確認(飛行機)
・訓練機、あわや滑走路逸脱 他

詳細はこちらでご覧いただけます。