2012年12月9日日曜日

「飛行計画記入・通報要領」一部改正


「飛行計画記入・通報要領」が一部改正されました。

一部改正背景・概要
飛行計画記入・通報要領
飛行計画記入・通報要領新旧対照表


飛行計画の様式変更の詳細については、こちらをご覧ください。

ASI-NET FEED BACK No.2012-002発行

小型機航空安全情報ネットワーク(ASI-NET)の刊行物FEED BACK No.2012-002が発行されました。

内容は・・・

・小鳥の大群と遭遇 
・離陸上昇中にカウリング付近から落下物 
・燃料油種を誤って給油 
・資材運搬時、残土バックナーの落下 
・空輸中モーターパラグライダーに遭遇 
・あわやバードストライク 
・ドアロックが不完全のため、離陸上昇中、ドアの一部がオープン 
・同乗者のヘリ酔いが悪化したため、目的地変更 
・ウェザー・レーダーの切り忘れ 
・再認識した見張りの重要性

詳細はこちらでご覧いただけます。

ビスマルクは言いました。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。
パイロットは経験で学んでいたのでは、命がいくつあっても足りません。
ASI-NETに掲載されている歴史、つまり過去の他人の失敗から学ぶことが、安全への一歩となります。

管制・情報懇談会終了


公益社団法人日本航空機操縦士協会西日本支部・八尾空港協議会共催の第25回近畿地区管制・情報懇談会が、11月30日、八尾空港・朝日航洋株式会社会議室で開催され、42名の方にご参加いただきました。

講師のみなさまには大変お世話になりましてありがとうございました。

2012年11月3日土曜日

航空安全講習会支援


平成24年10月14日、大阪市・ドーンセンターで開催された、公益社団法人日本航空機操縦士協会主催の航空安全講習会に、支部委員2名を派遣し支援を行いました。




吉田徹認定講師
「トピックス(法改正、航法援助施設縮退、空域等)/事故の遠因・気象について考える」

航空身体検査証明書の有効期間の起算日が交付日に変わっている。
航空身体検査証明書の返納も規定された。

最近の事故、15分の4がVFR Flight Into IMCの事故、15分の3が着陸時の事故。

VFR Flight Into IMCの死亡事故が続発している。
アメリカ・日本とも、空港のMETARは良いのに、事故現場の天気が悪いケースが多い。
METARが出るのは空港だけで、雲が出やすい山のMETARは出ない。
エンルートに注意。
今、自分が飛んでいる所のWXは自分しか分からない。
気象には勝てない。

着陸の事故も多い。
風の影響による事故が多い。
斜め前からの風が、斜め後ろからの風に変わると、それは風が急に止んだことと同じ。
飛行機ならパワーを入れることができるが、グライダーはできなくて、滑走路の手前に落着する事故が多い。
ウインドシアーを認識して、パワーを増加させ、速度が回復できるまでには時間がかかる。
ラインでは、スレッシュホールド付近でシビアテールウインドシアに遭遇した場合、躊躇せずゴーアラウンドすることとしている。
ゴーアラウンド時は、テールコンタクトに注意。
何が何でも接地させようしてはいけない。


齋藤幸雄認定講師
「ディスカッション」

SHELLモデルで分析することで、どこに偏りが出ているか、どこが不足しているかが分かる。

自分のフライトは、RADARの順番で実行されていますか?
 R → Recognize 認識
 A → Analysis 分析
 D → Develop & Decision 思考・決定
 A → Action 実行
 R → Review 評価

始動前・シャットダウンはチェックリストをしっかり持ってやれている。
しかし上昇中・巡航中・降下中はメモリーに頼る傾向が見られる。
人間は忘れる動物なので、メモリーでは抜けが出てしまう。

ラインは着陸前対地500ftで「500」「スタビライズド」のコールをする。
ラインはパイロット2人で仕事を分担し、相互確認している。
小型機のパイロットは全部1人でやる。
最終確認のタイミングを作ると良い。


植野廣園認定講師
「ディスカッション」

グラスコックピットの小型機が増えて、事故が増えた。
アメリカではグラスコックピット機に乗る場合、5〜10時間のプログラムを義務付けており、日本でもそういう動きがある。

グラスコックピットのメッセージの色には意味がある。
赤は危険、黄色は注意、白はノーマル。
さらに電子音や音声でパイロットにメッセージを伝える。
ところが英語でとっつきにくい。

オランダは離婚率が高い。夫婦間のコミュニケーションが悪いため。
ラインではCRMを導入し、コミュニケーションを良くしようとしている。
CRMの導入で大型機は事故が減った。
小型機にもCRMを導入しようという動きがある。

小型機のチェックリストは、飛行規程のままのプロシージャーチェックリスト。
使いにくいのでそのうち使わなくなる。
それではいけない。

雲があれば、上げて避ける人と、下げて避ける人がいる。
下げて雲の隙間に入ってくと、そこには山が待ち構えている。
10000ftも上がれば、ぶつかる山もかなり減るし、レーダーに映ってベクターしてもらえる。
冬の寒冷前線は、10000ftで上を超えられる。

小型機はパワーを入れればすぐゴーアラウンドできる。
大型機は、慣性があるため、パワーを入れてもすぐにはついてこない。
大型機は、着陸前対地500ftでスタビライズしていれば、そのまま着陸する。
スタビライズしてなければ、300ftまでにもう一度体制を整えようとする。
小型機でも500〜600ftでフラップを下ろし、後はパワーで微調整する、そういう操縦の仕方に変わってきている。
フルフラップでも、横風制限いっぱいで降りられるようになっている。

福島の冬の気流は本当に悪い。ラインの乗客が30人吐いたり、オートパイロットが何回も外れたことも。
静岡も気流が悪いことがある。ファイナルで45度以上傾けられた小型機も。
南紀白浜は、事業用のCAB C'Kでは行くが、自家用のCAB C'Kでは行かせなかった。
台地で、ターミナルビルのある側から風が吹く時は、建物の後流に注意。

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当航空安全講習会は、国空乗第2077号(平成15年3月28日)の科目を実施しています。
受講された方は、受講日から2年までの間に行われる特定操縦技能審査の口述審査「最近の変更点」「一般知識」「航空機事項」のうち「最近の変更点」「一般知識」が免除されます。

【参考】
国空航第799号(平成24年3月29日) 特定操縦技能審査実施要領 第3章特定操縦技能審査 より抜粋

3.3.特定操縦技能審査の実施
(4) 国空乗第2077号(平15.3.28)による安全講習会を受講した者は、受講日から2年までの間に行われる特定操縦技能審査において、「特定操縦技能審査実施細則」(国空航第800号平成24年3月29日)に定める口述審査のうち、「最近の変更点」「一般知識」については免除とする。

3.1.2 特定操縦技能審査の申請及び審査
被審査者は、「特定操縦技能審査申請書」(規則第28号の8様式)及び次に掲げる添付書類(1)~(3)を操縦技能審査員に提出すること。
(5) 口述審査の一部免除を受けようとする者は、講習修了書を提示すること。

2012年10月1日月曜日

ASI-NET FEED BACK No.2012-001発行


小型機航空安全情報ネットワーク(ASI-NET)の刊行物FEED BACK No.2012-001が発行されました。
内容は・・・

・成田空港上空で急減速・急旋回にて待機 
・夜間、都心で他機と接近 
・スポット接地時にホワイトアウト 
・ダウンウォッシュでヘリポート近くの柵が飛散 
・巡航飛行中、地図が落下 
・レーダーベクター中に着氷 
・バードストライク 
・夜間、誘導路に誤進入 
・夜間飛行中、緑色レーザービームを照射される

詳細はこちらでご覧いただけます。

ビスマルクは言いました。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。
パイロットは経験で学んでいたのでは、命がいくつあっても足りません。
ASI-NETに掲載されている歴史、つまり過去の他人の失敗から学ぶことが、安全への一歩となります。

2012年9月13日木曜日

安全運航セミナー参加(飛行計画様式変更ほか)

平成24年9月7日、大阪空港事務所で開催された、大阪FSC航空管制運航情報官主催、安全運航セミナーに、支部委員2名が参加しました。


「飛行計画の様式変更について」 配布資料
大阪空港事務所 西原主管航空管制運航情報官
航空局運用課 岡上情報第三係長

記入に関する内容は、航空路誌改訂版として920日に発行予定。
飛行計画通報・記入等要領」を9月中旬に発行予定。運航情報官室で入手可能。

出発予定時刻の120時間前から飛行計画が提出可能となり、飛行予定日時が24時間以降である場合には、飛行計画第18項「その他の情報」に出発年月日(DOF/)を記載することとなった(飛行当日に提出する飛行計画は、これまでとおりの記載)

飛行計画第10項の「使用する無線設備」には、細分化した無線機器や使用可能な能力を併せて記載することとなった(我が国において能力の記載は既に導入済)

飛行計画第18項の「その他の情報」に記載する内容を追加、順序化、記号「/」を使用できる用途を限定することとした。
日本独自で「/」を使用していた①CALL/ MSN/ NOTE/ TCA/ VFR/P REP/ PS/ FM/ ASM/ CTC/ CLS/ などの「/」は「=」に代えて記入する。

旧様式:OPR/PV RMK/MSN/PO TRNG TCA/RJBB0100
新様式:OPR/PV RMK/MSN=PO TRNG TCA=RJBB0100

ATSによる特別な取扱が必要な場合「STS/HOSP(医療当局からの要請に基づく飛行。他にFFR(消火活動)HUM(人道支援)MEDEVAC(重篤な救命救急による移動)等、全13種類ある)」等と記入するが、記入がある・なしで取扱が変わるものではない。
STS/は省略可能だが、RMK/MSN=は省略できない。

新様式への移行スケジュール
201210180900JST~ 新様式による飛行計画の受付開始
201210180900JST11150900JST 新様式及び旧様式の飛行計画を並行受付
201211150900JST~ 世界的な新様式のみによる飛行計画受付
旧様式による飛行計画の受付は、11150900JSTまでに当該飛行計画によるフライトが完了予定のもののみ。

我が国では10180900JSTから新様式の受付が開始となるが、それ以降も新様式の受付ができない国があり、その国へ飛行する際は旧様式での飛行計画提出が必要。

専用通信回線とSATを通じで飛行計画を通報している運航者は、提出した飛行計画が移動開始予定時刻から0000(UTC)を跨ぎ延長する場合、「DLA」ではなく「CHG」で変更することが、ICAO APACの飛行計画様式変更に関するガイダンスで強く推奨されている(0000(UTC)を跨がなければDLAで良い)



「飛行計画様式変更に係るサテライト空港運航管理卓の性能向上について」 配布資料
大阪航空局運用課 柳田安全情報係長
航空局運用課 岡上情報第三係長

SATシステムも飛行計画の様式変更に対応。

SATシステムの新様式への移行スケジュール
(SATシステムのプログラム変更は、飛行計画様式変更の翌日に行われることに注意)
~201211160200(JST)(予定) 旧様式による飛行計画のみ通報可能
201211160200(JST)0400(JST) (予定) SATシステムプログラム変更。SAT利用不可
201211160400(JST) (予定)~ SATにログインすると新しい画面になる。新様式の飛行計画のみ通報可能

18項「その他情報」で、定められた項目以外での「/」の使用や項目の順番に誤りがある場合は、エラーとなる。
入力欄の右側に「その他情報記入要領」のボタンがあるので、それをクリックすると項目の順番を参照確認することができる。

13項にZZZZを記入した場合、第18項にDEP/を入力することになっているが、SATでは別途DEP/の入力欄があるため、第18項にDEP/を入力する必要はない。
16項にZZZZを記入した場合、第18項にDEST/を入力することになっているが、SATでは別途DEST/の入力欄があるため、第18項にDEST/を入力する必要はない。

SATシステムでは、運航者端末から「DOF/」を入力することはできない。
SATシステムで通報できる飛行計画は、飛行計画提出時から24時間を越えないものであり、この時間以上先の飛行計画を通報することはできない。
飛行計画提出時から24時間以上先の飛行計画を通報しようとする際は、運航情報官へ電話または窓口により飛行計画を提出する。

SATシステムでは運航者端末から日跨りのCHGを受信した場合は、自動的に「DOF/」を付加する。
DOF/」が付加された以降は、以後のATS通報についてもSATシステムで自動的にDOFの付加処理を行う。

様式変更に対応以外の機能改修も行われる。
修正指示喚起機能の追加、ログアウト未実施時の注意喚起機能の追加、PRE-FILE機能の追加等。

SATに関する質問があれば大阪航空局運用課情報係まで。



「MetAirの利用について」
大阪航空測候所 宿輪予報官 

「航空気象情報の利用の手引き」を発行し、MetAir情報の詳しい説明を掲載している。
気象業務支援センターで、1575円で販売中。

MetAirには、事前準備用資料(概況を把握するため事前に見ておく資料)、常時監視用資料(実況資料や緊急の情報)、台風・火山・地震津波等の発生時に掲載される資料がある。

ホームをクリックすると、浅い階層に欲しい情報がある。

地域航空気象解説では、TAFのない空港にもカテゴリー予報がある所がある(八尾・南紀白浜等)

雷発生確度の発表を始めた。

局地モデル(LFM)では、雨量の予報が細かくなった。



「小型航空機の安全対策について」 配布資料
航空局運航安全課 飯田小型機安全対策係長

平成15年度から安全啓蒙活動を行っている。

過去10年間に発生した小型航空機事故のうち、約67%が主に操縦者に起因するもの。
昨年は胴体着陸の事故が多かったが、今年はない。
今年は離着陸の事故が目立つ。

北海道で墜落したセスナの事故調査報告書によると、引き返す判断をする時期が遅すぎたことによるものと考えられる。国空航第86号、平成14430日「有視界飛行方式による運航の安全確保について」の再確認を。

北海道南富良野で起きたヘリコプターの横転事故、反対側に横転したら人がいて大きな被害になった可能性がある。

飛行機が大利根場外離着陸場に着陸時、滑走路を逸脱し、作業員と衝突し、作業員が死亡した事故。航空法79条の適切な手続きがなされていなかった模様。

特定操縦技能審査の相当操縦技能審査員の初任講習、700人が受講した。

東京電力福島第一発電所を中心とした半径3km以内、高度無制限が、飛行禁止区域に指定されている。
原子力施設の職員が、付近を飛んでいる航空機を見つけて、所管官庁を通じて航空局に飛行目的の問い合わせがあったりする。災害を防止する観点から、付近上空を避けるように。


「大阪FSC見学会」
大阪空港の場面管理は、CABから新関空会社へ移管された。

[リモート担当席]
但馬リモート・隠岐リモート・石見リモートの席がある。
レーダーのような画面があり、離着陸する定期便等の位置を把握することができる。
カメラで各空港の状況を見ることができるが、逆光だと見えにくい時もある。
カメラは補助的なものであり、離陸時刻・着陸時刻等はパイロットからの通報による。

[大阪インフォメーション担当席]
レーダーエコーがどこにあるかを航空機に情報提供できるが、移動方向については気象官署に確認してから回答する。
民間試験訓練空域CK3を低高度で飛行すると、COMMUNICATION FACILITYである大阪インフォメーション135.6MHzの電波が届きにくくなるが、中部インフォメーション135.1MHz琵琶湖北部子局の電波は低高度でも届く。
大阪インフォメーションとコンタクトできない場合、中部インフォメーションにコンタクトしてもらえば、中部FSCから大阪FSCまでメッセージがリレーされる。
(全国のFSCの子局の情報についてはこちらでご確認ください)

2012年9月3日月曜日

区分航空図中国・四国JAPA-505新版発行


区分航空図中国・四国JAPA-505の新版が発行されました。

主な改正点は・・・
1.関西進入管制区の変更
2.高松、高知進入管制区の廃止
3.高松 TCA の関西 TCA への変更
4.築城 TCA の変更
5.熊本、高松、福岡、築城 TCA の高度の省略
6.高知目視位置通報点の変更
7.観音 VOR/DME の削除
8.広島西ローカライザーの削除
9.福岡 ILS の ILS/DME への変更
10.訓練空域 KS3-4 の高度変更
11.高知 NDB 削除
  目視位置通報点の修正
12.磁針等偏差線の変更
13.義務位置通報点の修正
14.直行経路の修正
15.RNAV ルート、航空路の修正
16.信貴 VOR/DME の VOR/DME への変更
17.高松 VORTAC の TACAN への変更
18.その他

ご注文はこちらからどうぞ。

2012年9月2日日曜日

航空保安業務処理規程の一部改正について

航空局より、航空保安業務処理規程の一部を改正について、周知の依頼がありました。

[要旨]
1.滑走路誤進入防止

(1)滑走路に対する地上走行の指示に際し、これまで不明確であった走行経路の終点(TAXI LIMIT)をICAO規定に基づき「滑走路停止位置」として定義化するとともに、当該地点(HOLDING POINT)までの走行指示に係る用語を規定した。

(2)インターセクション・デパーチャーの取り扱いを明確にするため、現行【離陸許可】(Ⅲ-2-(1))及び【滑走路上における待機】(Ⅲ-2-(3))におけるインターセクション・デパーチャーに係る規定を【インターセクション・デパーチャー】(Ⅲ-2-(2))に統合するとともに、「滑走路停止位置」の定義化及び用語の規定に伴う見直し等を行った。

2.洋上管制にかかる規定の変更

3.その他改正事項
(1)平行滑走路関連の表記変更

[施行日]
平成24年9月20日

改正概要
平成24年度航空保安業務処理規程第5管制業務処理規程改正 新旧対照表(平成24年9月20日施行)
補足資料 TAXI TO HOLDING POINT

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2012年9月16日追加
航空保安業務処理規程 第5管制業務処理規程 差替指示表
航空保安業務処理規程 第5管制業務処理規程 差替
両面印刷時の注意

2012年8月21日火曜日

新しい管制用語を覚えてください" TAXI TO HOLDING POINT ~."

AIRAC 航空路誌改訂版に、2012年9月20日から有効になる、新しい管制用語が掲載されました。
" TAXI TO HOLDING POINT ~."という用語です。

滑走路誤進入が多発し、いろいろな再発防止策を実施していますが、残念ながら滑走路誤進入が減っているとは言えない状況です。
この用語も滑走路誤進入をなくすために導入されたものと聞いています。
パイロットは、この新しい用語を覚えるだけでなく、導入された背景を忘れないで欲しいと思います。


あと、滑走路誤進入が発生するのは、この用語で地上滑走の許可をもらった直後ではなく、この用語で地上滑走の許可をもらい、数分間地上滑走した後というケースが多いのではないかと思います。
地上滑走の許可をもらった直後はその内容をしっかり覚えていても、数分間地上滑走しているうちに、内容を忘れてしまったり間違ったりすることは、人間であれば十分考えられることです。

インターセクションを通過する前や滑走路に入る前に、地上滑走の許可の内容を自ら再確認し、もし不安があれば管制官に地上滑走の許可の内容を確認する。
さらに、そのインターセクションを通過して良いのかどうか、その滑走路に入って良いのかかどうかを自問自答すると良いのではないかと思います。


また、地上滑走の許可の経路がいつもと違う場合も注意です。
ついつい、いつもの経路で地上滑走してしまいがちです。
慣れや自動化と呼ばれる現象です。


管制官・パイロット双方が協力して、滑走路誤進入を撲滅しましょう!

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AIRAC 航空路誌改訂版 改訂番号NR15/2012
発行日2012年8月23日 有効日2012年9月20日 より抜粋


Runway-holding point(滑走路停止位置)
航空機又は車両が滑走路手前で停止及び待機する場所であって、当該滑走路に接続する誘導路上における位置。


出発機は、次の用語により使用滑走路の滑走路停止位置までの走行が指示される。
" TAXI TO HOLDING POINT ([holding point designator]) (RUNWAY[number]) (VIA[route])."
" TAXI (VIA[route]) TO HOLDING POINT ([holding point designator]) (RUNWAY[number])."

例:
 "Japanair 3051, taxi to holding point runway 34L."
 "All nippon 205, runway 16R, taxi via W9,A to holding point A1."


走行経路上において滑走路を横断する必要がある航空機は、当該滑走路の滑走路停止位置までの走行が指示される。この場合、次の用語により滑走路の横断が明確に指示されない限り、滑走路停止位置で待機しなければならない。
"CROSS RUNWAY [number]. "

例:
"All nippon 2142, runway 16L, taxi to holding point B10,via C, contact tower ."
"All nippon 2142, cross runway 16L, taxi via B to holding point B1. "
"Japanair 91, runway 16L, taxi to holding point L11 runway 16R via P6, L, contact tower 118.1. "
"Japanair 91, hold short of runway 16R, traffic B787 departing from A11. "
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2012年8月11日土曜日

有視界飛行方式による運航の安全確保について

航空局より次の通知が届きました。

[概要]
運輸安全委員会は北海道の山中に墜落したセスナに関する航空事故調査報告書(説明資料)を公表した。

同報告書によると、機長は、雲を避けて雲の下に降下したところ、山岳部の雲が低く広範囲の十分な視界が確保できず、山岳地形を十分に視認できなかったため、海上に引き返す判断をしたものの、その判断をした時期が遅すぎたことから、山の尾根に墜落した可能性があるとされている。

再発防止策として、有視界飛行方式による飛行において、最低安全高度を維持して飛行することが困難な状況に遭遇することが予想される場合には、
①機を失することなく雲を避けつつ飛行経路を変更するか、又は目的地を変更すること
②航空機の装備及び性能を考慮した上で、適切な時期に計器飛行方式に変更し、管制機関にレーダー誘導を要求する選択肢もあることを念頭に置くこと
などが必要であるとしている。

航空局では「有視界飛行方式による運航の安全確保について(平成14年4月30日、国空航第86号)」を発出し、指導を求めてきたところであるが、その後も小型機が有視界飛行方式による飛行にもかかわらず、雲中等を飛行したために事故に遭遇した可能性のある事案が発生している。

有視界飛行方式における悪天候に起因する航空事故を防止するため、今回公表された事故調査報告書を周知し、「有視界飛行方式による運航の安全確保について」で示している基本的事項を怠ることが重大な危険性を招くことを十分理解すること。

有視界飛行方式による運航の安全確保について(平成24年8月2日、国空航第359号)

2012年6月25日月曜日

Yes I Can 航空教室 支援


公益社団法人日本航空技術協会公益社団法人日本航空機操縦士協会が主催する、『Yes I Can 航空教室「大阪地区」』が、6月24日、大阪国際空港ターミナルビルで開催され、西日本支部支部委員1名が支援いたしました。

この航空教室は、航空知識の啓蒙と普及、将来航空に携わりたいと考えている方々に航空に対する関心を深めていただくことを目的とし、全国各地で開催しています。

旅客機のパイロット、整備士さん、キャビンアテンダントさん、グランドハンドリングスタッフさん、グランドスタッフさん等、空港で働く方々が、仕事の内容の紹介、質疑応答、グループミーティングを行いました。

日本航空機操縦士協会・根本理事による、オリエンテーション。

JALエンジニアリング・中川整備士による講話。

ジェイエア・秋田操縦士による講話。

JALグランドサービス大阪・辻さんによる、マーシャリングのデモンストレーション。

2012年6月5日火曜日

神戸空港の訓練要領が改正 SIM ILSも可能に

「神戸空港における訓練飛行実施要領」が、
5月1日に改正されました。

改正の内容は・・・
・タッチアンドゴーは1機5回、1日3機までだったのが、

1日5機に(1機5回は変更なし)。
・模擬計器進入と模擬計器出発が可能に。1機1回、

1日2機まで。

詳細・訓練の手続きについては、神戸市のHPでご確認ください。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/public/comment/gyoute/130minato/img/kunnrenn-youkou_240501kaiseigo2.pdf

2012年6月3日日曜日

第266回理事会・第47回通常総会参加

5月31日に、公益社団法人日本航空機操縦士協会本部で開催された第266回理事会及び、航空会館で開催された第47回通常総会に、西日本支部委員2名を派遣しました。

理事会終了後に開催された総会では、各議案が審議され、すべて承認されました。


続いて、パイロットで公益社団法人日本航空機操縦士協会会員の桂文珍さんによる記念講演が行われました。
落語と航空機の運航の共通点についてのお話しは、まさにCRMそのものでした。
落語では、人間の特性である誤解・思い込みを利用し、誤解・思い込みの種明かしをした時の落差が笑いを呼ぶとのこと。
航空機の運航では、人間の特性である誤解・思い込みを理解し、その誤解・思い込みのワナにはまらないよう注意することが重要であることを再認識しました。


続いて、懇親パーティーが開催されました。
公益社団法人日本航空機操縦士協会名誉会員第1号の若田宇宙飛行士からのビデオレターも放映されました。


2012年5月7日月曜日

5月31日に、高松進入管制区が関西進入管制区に統合されます

5月31日に、高松進入管制区が関西進入管制区に統合されます。
それに伴う改正の概要は次のとおりです。

【進入管制区】
高松進入管制区 → 関西進入管制区へ統合

【高松空港と岡山空港の管制機関】
高松アプローチ → 関西アプローチ(周波数は変更なし)
高松レーダー → 関西レーダー(周波数は変更なし)
高松ディパーチャー → 関西ディパーチャー(周波数は変更なし)
高松TCA → 関西TCA(周波数は変更なし)
タワーは高松タワー・岡山タワーのままです

【高松PCAの管制機関】
高松アプローチ・高松レーダー・高松タワー → 関西アプローチ・関西レーダー・高松タワー

【TCA】
空域名称 高松ターミナルコントロールエリア → 関西ターミナルコントロールエリア
無線呼出符号 高松TCA → 関西TCA(周波数は変更なし)

【訓練空域中国四国2-1,2、中国四国3のControlling Facility】
高松TCA → 関西TCA(周波数は変更なし)

詳しくは AIRAC航空路誌改訂版・改定番号:NR7/2012・有効日:31 MAY 2012 をご覧ください。

2012年4月30日月曜日

飛行神社年次祭参列

飛行神社年次祭に、西日本支部委員2名を派遣しました。

飛行神社は、愛媛県八幡浜市出身で、飛行原理を発見した二宮忠八翁が、飛行機事故殉難者の御霊をお祭りするために、京都府八幡市の自宅地内に創設した神社です。
以後、遺志遺徳を引継ぎ広く航空業界の安全と発展を願っています。

二宮忠八翁が動力飛行機の飛行を成功させた4月29日に年次祭が行われており、遺族や航空関係者が毎年多数参列しています。
航空事故殉難者・航空先覚者の御霊をお迎えするとともに、航空界の更なる安全と発展を祈念しました。


2012年4月23日月曜日

航空安全講習会支援

平成24年4月21日、大阪市中央区・大阪科学技術センターで開催された、国土交通省航空局主催の特定操縦技能審査制度の説明会と、公益社団法人日本航空機操縦士協会主催の航空安全講習会航空安全講習会に、支部委員3名を派遣し支援を行いました。

説明会と講習会には20名以上の自家用・事業用操縦士の方に参加いただきました。

説明会では、赤堀臣克試験官から、、特定操縦技能審査制度に関するお話しを伺いました。
講習会では、吉田徹認定講師から、事故の遠因 VFR flight into IMC 着陸事故に関するお話しを伺いました。
航空安全講習会プログラム


当航空安全講習会は、国空乗第2077号(平成15年3月28日)の科目を実施しています。
受講された方は、受講日から2年までの間に行われる特定操縦技能審査の口述審査「最近の変更点」「一般知識」「航空機事項」のうち「最近の変更点」「一般知識」が免除されます。

【参考】
国空航第799号(平成24年3月29日) 特定操縦技能審査実施要領 第3章特定操縦技能審査 より抜粋

3.3.特定操縦技能審査の実施
(4) 国空乗第2077号(平15.3.28)による安全講習会を受講した者は、受講日から2年までの間に行われる特定操縦技能審査において、「特定操縦技能審査実施細則」(国空航第800号平成24年3月29日)に定める口述審査のうち、「最近の変更点」「一般知識」については免除とする。

3.1.2 特定操縦技能審査の申請及び審査
被審査者は、「特定操縦技能審査申請書」(規則第28号の8様式)及び次に掲げる添付書類(1)~(3)を操縦技能審査員に提出すること。
(5) 口述審査の一部免除を受けようとする者は、講習修了書を提示すること。

2012年4月7日土曜日

復唱要領の制定及びインターセクション・デパーチャーに係る航空保安業務処理規程の一部改正について

航空局から次の通知が届きました。

[要旨]
相次いだ滑走路誤進入事例をうけ、滑走路手前待機指示について特に注意する旨の通達を出している。
陥りやすいコミュニケーションエラーを視覚的に訴える「ATCハンドブック」を管制官、パイロット双方へ配布している。
しかし状況は必ずしも改善しているとはいえない。

視覚的な支援システムの整備を進めている。

復唱要領を制定し、AIP化を図る。
運航者に対し必要以上に復唱を強いたり、完全な復唱(フルリードバック)を求めるのではなく、適切な復唱をしていただいた(滑走路手前待機指示の復唱時に疑義等がある場合のみ用語を新設)うえで、管制官との共通認識を強化し、両者の状況認識確認方法として「音声通信の限界や脆弱性」に効果を発揮させる。
本改正によりAIC054/09と国空制第276号「管制指示等の復唱について(指針)」は廃止する。

誤認の可能性のあるインターセクション・デパーチャーの用語を一部改正した。

「ターミナル管制機関及びターミナル管制所」の定義を現状に合わせた。

管制機関別特定コードを改正する。


航空保安業務処理規程の一部改正について(通知)
復唱要領の制定及びインターセクション・デパーチャーに係る航空保安業務処理規程の一部改正について

平成 24 年度航空保安業務処理規程第5管制業務処理規程改正 新旧対照表(平成 24 年5月3日施行)
管制業務処理規程(5月3日差替版)
航空路誌(AIP) READ BACK PROCEDURE

平成 24 年度航空保安業務処理規程第5管制業務処理規程改正 新旧対照表(平成 24 年5月 31 日施行)
管制業務処理規程(5月31日差替版)

2012年4月2日月曜日

会員募集

公益社団法人日本航空機操縦士協会は、公益法人として内閣総理大臣の認可を受けた、日本唯一のパイロットの団体です。操縦士協会は現在6.300名を超える航空事業会社、官公庁、自衛隊そして自家用のパイロット等の会員により構成され、「航空技術の向上を図り、航空の安全確保につとめ航空知識の普及と諸般の調査研究を行い、もって我が国航空の健全な発展を促進する(定款第3条)」ことを目的として活動しています。

特典
・協会機関誌(AIM-J・PILOT誌など)の無償配布   ※賛助会員(B)はAIM-J配布対象外
・航空関連商品(書籍等)の割引販売
・協会提携福利厚生施設の割引利用
・会員向け、空港施設見学や講習会・セミナー等への参加

ご入会をお待ちいたしております。

入会のご案内(JAPA本部HPへ)

【航空機操縦士として勤務し所得を得ている方へ】
もし突然の病気・ケガ等での身体検査の不合格により、ライセンスが停止し、操縦士として乗務できなくなったとき、あなたやご家族の生活をサポートする団体長期障害所得補償保をご用意しています。

西日本支部について

支部名称 : 公益社団法人日本航空機操縦士協会 西日本支部
所在地 : 八尾空港
構成府県 : 大阪・京都・奈良・和歌山・兵庫・岡山・広島・山口・鳥取・島根・香川・徳島・愛媛・高知
メールアドレス : west@japa.or.jp (担当:若谷)

2012年4月1日日曜日

航空法施行規則の一部を改正する省令(国土交通省令第二十二号)他、公布

航空法施行規則の一部を改正する省令(国土交通省令第二十二号)が公布されました。

・特定操縦技能の審査制度の創設
・准定期運送用操縦士の創設
・航空身体検査有効期間適正化
に関連することが定められています。

国土交通省航空局ホームページ
(官報(写) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19)


航空法第二十九条第四項の規定により国土交通大臣が申請により指定した航空従事者の養成施設の課程を修了した者に対する実地試験についての免除に関する告示(国土交通省告示第三百三十八号)が公布されました。

官報(写) 1 2


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2012年4月2日追記

通達も制定されました。
国土交通省航空局ホームページでご覧いただけます。

公益社団法人認定のお知らせ

本協会は、平成23年8月30日付けの公益社団法人の移行認定申請に対して、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(平成18年法律第50号)第44条の規定に基づき、内閣総理大臣より公益社団法人として平成24年3月21日付け認定を受けましたので、お知らせいたします。

法人コード : A012444
法人の名称 : 社団法人 日本航空機操縦士協会
認定を受けた後の法人の名称 : 公益社団法人 日本航空機操縦士協会
代表者氏名 : 大内 学
主たる事業所の所在場所 : 東京都港区西新橋1丁目18番14号
公益目的事業:
 1.航空の安全文化の普及と諸般の調査研究
 2.運航の安全に資する知識の向上と情報提供および調査研究
収益事業等:
 1.本協会の目的を達成するために必要な事業

これを受けて、公益社団法人にかかわる登記および関連する手続きを4月1日付けに実施しております。

2012年3月18日日曜日

TCAチャート高松・関西、中部・近畿新版発行

TCAチャート高松・関西と区分航空図中部・近畿の新版が発行されました。

TCAチャート高松・関西の主な改正点は・・・
1.大津 NDB の廃止
2.大阪 NDB の廃止
3.信太 NDB の廃止
4.自衛隊訓練空域 K-1 の変更
5.徳島空港滑走路の延長
6.徳島 VORTAC の終日運用に変更
7.大阪空港 ILS→ILS/DME に変更
8.VOR/DME 周波数 narrow 化に伴うチャンネルの変更
9.RNAV ルート運用に伴う位置通報点の追加変更
10.航空路、直行経路の変更
11.磁針等偏差線の変更
12.その他

区分航空図中部・近畿の主な改正点は・・・
1.小松TCAの大幅変更、浜松TCAの変更
2.東海PCA削除
3.訓練空域修正
4.運用時間変更(松本空港、鳥取空港)
5.信貴VOR/DMEがDMEに変更
6.浜松VOR/DMEがDMEに変更
7.大野滑空上にFLT サービス周波数追加
8.高松TCA修正
9.磁針等偏差線の変更
10.義務位置通報点の変更
11.航空路および直行経路の変更
12.小松進入管制区修正
13.日野ヘリポート運用時間の変更
14.徳島空港滑走路延長および標高の変更
15.その他

ご注文はこちらからどうぞ。

ASI-NET FEED BACK No.2011-002発行

小型機航空安全情報ネットワーク(ASI-NET)の刊行物FEED BACK No.2011-002が発行されました。
内容は・・・

・LOW FUEL 警告灯の点灯
・勘違いによる離陸
・長野木曾谷で自衛隊機と遭遇し急回避
・機外へ出たままのシートベルト

詳細はこちらでご覧いただけます。

ビスマルクは言いました。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。
パイロットは経験で学んでいたのでは、命がいくつあっても足りません。
ASI-NETに掲載されている歴史、つまり過去の他人の失敗から学ぶことが、安全への一歩となります。

副操縦士がスイッチを誤操作し、背面飛行に

平成23年9月26日、エアーニッポンの副操縦士が、ドアスイッチを操作するところ誤ってラダートリムコントロールスイッチを操作、ボーイング737が一時背面飛行となり、CA2名が負傷する重大インシデントが発生しました。

これは、スイッチの操作に慣れてしまい、スイッチを良く確認せず無意識に操作した可能性がある事例で、人間であれば誰でもこのようなミスを起こす可能性があります。
写真は運輸安全委員会HPより

小型飛行機でも似たような事例があります。
例えば、着陸後フラップを上げるつもりで、ギアを上げてしまい、脚が引き込む事故。
この事故は繰り返し発生しています。

これらのミスを防ぐには、これから操作する物を目で見て、手で触れて、ひと呼吸置いた後に操作することが有効と言われています。
つまり、無意識から有意識に切り替えて確認することでミスを防ぐという訳です。
指差し呼称も、有意識化へのとても有効な手段と言われています。

ヘリが緊急着陸後に炎上

【ヘリが緊急着陸後に炎上】
平成23年9月22日、送電線パトロール中の航空AS350ヘリコプターが、野球場に緊急着陸した後に炎上するという事故が発生しました。

これは、荷物室内にあるストロボライトの電源ユニットから出火し、荷物へ引火したことが疑われています。
写真は運輸安全委員会HPより

私達が飛ばしている航空機でも、いろんな場面で火災が発生する可能性があります。
例えば、地上での始動中、飛行中の発動機火災、電気火災、客室火災、主翼火災など。
飛行規程の緊急操作について、今一度ご確認ください。

2012年3月14日水曜日

小型航空機安全セミナー・西日本支部総会・懇親会終了

社団法人日本航空機操縦士協会西日本支部共催の小型航空機安全セミナー・西日本支部総会・懇親会が、3月11日、大阪市・ドーンセンターで開催され、23名の方にご参加いただきました。

西日本支部総会では、全ての議案が可決されました。

ご参加いただきましたみなさま、大変おつかれさまでした。
講師のみなさまにも大変お世話になりまして、ありがとうございました。

小型航空機安全セミナーと西日本支部総会の模様は、Ustreamでご覧いただけます。

主催者あいさつ 社団法人日本航空機操縦士協会 副会長 薬師寺進 Ustream
プロセスで安全を確保する 日本滑空協会 麻生真也 Ustream
「東日本震災と防災航空隊」防災航空隊とは、報道カメラ外の活動と空からの現状。 徳島県消防防災航空隊 操縦士 岡勢繁典 Ustream
法改正について(特定操縦技能審査・身体検査有効期間変更等) 社団法人日本航空機操縦士協会 西日本支部長 若谷哲也 Ustream 資料
西日本支部総会 Ustream

2012年3月7日水曜日

復唱要領のAIP化及びインターセクション・デパーチャーの用語変更について

航空局から次の通知が届きました。

[要旨]
滑走路誤進入の件数は必ずしも減少しているとは言えない状況である。

航空保安業務処理規程第5管制業務処理規程Ⅲ管制方式基準(Ⅰ)総則5電話通信に【復唱の確認】を規定し、同(Ⅲ)飛行場管制方式2管制許可等(6)【滑走路手前における待機】を見直し、新たに待機に係る復唱確認及び用語を規定する。

加えて、現在AICに記載している内容を見直し、あらためてAIPとしてルール化する。


復唱要領のAIPへの記載について
航空路誌(AIP)公示案 READ BACK PROCEDURE
航空路誌(AIP)公示案 READ BACK PROCEDURE (案)
航空保安業務処理規程第5管制業務処理規程・改正案

2012年2月25日土曜日

航空安全講習会支援

平成24年2月19日、大阪市中央区・大阪科学技術センターで開催された航空安全講習会に、支部委員2名を派遣し支援を行いました。

講習会には約20名の自家用・事業用操縦士の方に参加いただきました。

今回は、午前午後通し、計器の勉強の時間を多めにした、スペシャルコース。
ラインで行われているLOFTという訓練を、小型機用にアレンジした訓練では、飛行中、次々に問題が発生したと仮定し、グループで対処を検討し、問題を克服しました。

航空安全講習会プログラム

関西ブロック合同管制技術交流会、速報

昨日、関西空港事務所で開催された、関西ブロック合同管制技術交流会に、支部委員1名を派遣しました。

高松進入管制区の関西進入管制区統合が、平成24年5月31日実施される予定。
将来的には、IFR機の経路再編、関西進入管制区の再編も実施されるそうです。

2012年1月25日水曜日

航空保安業務処理規程の一部改正について

航空局から次の通知が届きました。

[要旨]
航空保安業務処理規程の一部を改正した。

RNR AR進入方式では、航空管制官が航空機に指示可能な速度に制約がある等従来のRNAV進入方式により進入を行う航空機とは異なる取り扱いが求められることから、当該運用開始にあわせて航空保安業務処理規程第5管制業務処理規程の一部を改正することとする。

現行の同規程に定められている RNAV に関する定義等に、国際民間航空機関(ICAO)が定める性能準拠型航法概念が一部反映されていないことから、見直しを行う。

航空保安業務処理規程の一部改正について(通知)
RNP AR進入方式の導入に伴う航空保安業務処理規程の改正について
平成23年度航空保安業務処理規程第5管制業務処理規程改正案(平成24年1月12日施行予定)